誰にも知られずに…
オナニーの現場を人に見られたことがある。
そんな経験をしたことがある男子は少なくないのではなかろうか。
オレも、実はそういう経験がある。今よりグッと若い頃だった。まだ少年だった……と思ってもらっていい。
その頃、オレは必死の思いで手に入れたAVを休日の昼下がりに楽しもうと思っていた。
当時、我が家にはテレビがリビングに1台しかなく、AVを楽しむにはそれを使うしかなかった。
日曜の昼下がり……父は書斎で仕事をしていた(その頃、父は仕事が忙しくて日中は書斎からほとんど出てこなかった)し、母は親戚のババァと出かけて帰ってこない。
絶好のオナニー日和だった。オレはAVをセットし、テレビをつけ、イヤホンをつけて鑑賞を開始した。
オレは夢中になってAVを見ていた。どんな内容だったか……もちろんオレが大好きな「JK」をテーマにした作品だった。オレは目をらんらんと輝かせて画面に見入っていた……イヤホンは片耳にしかつけていなかったのだが、背後に父が立っていることに気づかなかった……それくらい、画面に見入っていたのだ。
あとあと酔っ払った父に聞いたところによると、「息子よオトナになったな」という思いでしばらく見ていたそうだが、オレがただならぬ気配に気づいてハッと振り返った時のあの羞恥と言ったら……!
しかし、他のところでも触れたように、エロ漫画の場合、テレビでAVを見るよりも目立たずにオナニーができるし、イヤホンを使わないので人が近づいてくる気配にも気づきやすい。
オレのように家族と同居している方にとって、エロ漫画はオナニーライフを向上させる福音となるのだ。